イエス・キリストがゴルゴダの丘で十字架に架けられたのが金曜日。その前日は,あの「最後の晩餐」が行われた聖なる木曜日。今年の12月13日,世界は聖なる木曜日を招き,そして翌日,混乱の暗黒を迎える。
アンチウイルスソフトメーカーのネットワーク・アソシエイツ社は,「W97M/Thurs.A」または「サーズデイ」と呼ばれているワード97マクロウイルスの危険度指定を「中」から「高」へと引き上げた。サーズデイは,12月13日にファイルを開くと,ユーザーのCドライブ内の全ファイルを削除する。また,このウイルスはワードのマクロ警告をオフにする機能を持っている。
マクロウイルスによってウイルスコミュニティーの状況が大きく変わったこととともに報告されていることには,サーズデイは金融機関を中心に5000台のPCが感染した模様。またNAIのページでは,日本国内でも感染も報告されている。Cドライブをすべて消しちゃうって云う破壊力はなかなか強力。木曜日と名乗っておいて,月曜日に発病するおとぼけぶりもなかなか(^_^)。
現在,ワードなどでは,マクロウイルスに対する方策として,マクロを含むファイルには,開くときに警告のアラートが出る。しかしアラートが出たからと云って,ファイルの中身が見たければ開くだろうし,かといってそのマクロがウイルスなのかどうかを確認する術もない(アンチウイルスソフトを使わなければ)。うざったいのでその機能をオフにしている人も多いだろう。サーズデイは,それを自動でやってくれちゃう。ほんで12月13日に,どかん。とりあえず,ちゃんとアンチウイルスソフトを使いましょー。
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